ドクターズコラム

2011年秋 「NHK大河ドラマ50周年」

今年のNHK大河ドラマ「江―姫たちの戦国」が50作目とのことで、昔の映像の特集が組まれて懐かしく観る機会がありました。初めて観たのが第3作目の「太閤記」の「本能寺の変」でしたが、今回の特集で、当時織田信長を演じていた高橋幸治の助命嘆願が殺到したため当初の予定より2ヶ月遅れて「本能寺の変」が放映されたエピソードが紹介されていました。小学校2年の時で定かではありませんが、確かに本能寺の変から最終回まではあっという間だった記憶が残っています。途中で挫折したシリーズもありましたが、アメリカに滞在している折は実家から送られてくる「武田信玄」のビデオを毎回楽しみに観ていました。
 さて、大河ドラマを観て時々思うのが、もし当時医学がもっと発展していたら歴史がどう変わっていただろうか? 例えば結核で亡くなったとされる武田信玄の時代に抗結核薬があったり、敵に塩を送る程塩分を摂取して脳卒中で亡くなったとされる上杉謙信が減塩食を食べて降圧薬を内服して、50歳前後で他界することなく織田信長と戦っていたら-残念ながら信玄、謙信ともに織田信長との戦の遠征途中か準備中に死亡したのですが-、どちらが勝利したのか興味がわきますし、もし織田信長が負けていたらその後の歴史が大きく変わったかもしれません。信長に過大なストレスをかけられたとされる明智光秀も、もしカウンセリングを受けたり、抗精神薬を内服していたら本能寺の変には到らなかったかもしれません。
 最近の医学の進歩はめざましく、心臓の分野でも診断、治療法も10年、20年前とは隔世の感があります。医学の進歩により大きな?歴史も変貌していると思われるし、個人やその家族の歴史も少なからず変わっているはずです。そんなことを考えながら、もし「江」が心筋梗塞になったらテレビの中に入っていってカテーテル治療をして歴史を変える夢をみながら毎回大河ドラマを観ています。

第29号 しまばら通信より・2011年 秋

<このコラムの執筆:副院長 的場 芳樹

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